”決算”ってなに?

みなさんこんにちは。
早くも5月になりましたね。近頃は春の時期も短く日によっては夏かと思うくらい暑い日があって服装に困りますね。
今回は5月ということで、そもそも「決算」とは、について触れたいと思います。
(難しい話はしませんのでご安心を)
1.決算とは
定義などは割愛しますが、「決算」とは一言でいうと「会社が1年間の業績(売上とか経費とか)を確定させる手続き」をいいます。
2.決算に際して会社がしなければいけないこと(毎月の記帳はできている前提です)
それでは決算において会社は具体的にどのようなことをしなければならないのでしょうか?
おおまかには
①決算の準備
②決算書、申告書の作成
③法人税等、消費税の申告
④法人税等、消費税の納付
という流れになります。
3.決算の流れ
①決算の準備
会社により異なりますが、「棚卸」「銀行口座などの残高の確認」「帳端の確認」など、1年間の数字を確定させるためにあるべき数字に調整するための作業となります。以下に少し解説します。
- 棚卸:卸売、小売、飲食、製造業等をされている方は常に在庫を抱えていると思います。仕入をした際は経費にしていると思いますが、決算の時点で未使用のものは来年の経費になるのでその調整のために在庫を確認する作業です。
- 残高の確認:帳簿上の残高と実際の残高の差異がないかを確認するために銀行口座やクレジットカード、銀行借入等の未払残高を確認します。
- 帳端(ちょうは)の確認:主に事業者を相手に事業をしていると「締日」というものがあると思います。締日が月末であれば問題ないですが、例えば20日締め等ですと21日~月末の売上や仕入がその月の売上等に入らないことになります。そのズレを調整するための作業です。
②決算書、申告書の作成(法人税等や消費税の税額を確定させる作業です)
このステップはほとんどの会社さんは税理士に頼んでいると思います。①の作業をもとに1年間のあるべき数字を確定させ、決算書・申告書を作成する作業です。
決算書を会計ソフトで作成し、決算書をもとに申告書を作成します。
③法人税等、消費税の申告
できあがった決算書・申告書を税務署に提出します。印刷して紙で提出することもできますが、弊所では電子(インターネット)で提出しています。
④法人税等、消費税の納付
申告書に記載している税額を期限までに納付します。納付方法は「納付書」「ダイレクト納付(口座引落)」「クレジットカード」「コンビニ」など様々です。
4.決算に関する注意点
決算ですが、基本的に一度提出してしまったら後から簡単に修正できるものではありません。残高の相違や期ズレ(3月分なのに4月に入力していた等)に注意しましょう。また、決算には期限があります、決算日から2か月以内に申告と納付を済ませる必要がありますので上記①決算の準備がどれだけ早くできるかが重要です。
例)3月が決算月の会社 3/31決算日 → 5/31決算書の提出期限・税額の納付期限
(決算書の数字は3/31時点の在庫、残高になります)
5.さいごに
今回は決算について触れましたが、この決算というのは個人事業者においても同じことが言えます。個人事業者だと確定申告といいますが、確定申告書の中には実は決算書というものが含まれています。個人にせよ法人にせよ決算において期末の残高は重要な要素なので、気にしておきましょう。
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